風俗で働くならピルを飲むべき?ピルのメリットと使用の注意点
風俗では不特定多数のお客さんとプレイに及ぶこともあるため、「妊娠したらどうしよう」という不安や悩みを抱える人が少なくありません。そのような人の中には、「ピル」に興味を持つ人もいるのではないでしょうか。ピルには避妊だけでなく、たくさんのメリットがあることが知られており、正しく使用すれば風俗でさらに働きやすくなる可能性があります。
この記事では、風俗業界においてピルを飲む人の事情から、ピルを飲むメリット・ピルの種類・ピルの注意点までを解説します。
1.風俗で働く人はピルを飲むべき?
「ピル(経口避妊薬)」は、女性ホルモンの分泌量を調節することで排卵を止め、妊娠しにくくする薬です。日本ではまだ普及が進んでいませんが、きちんと飲めば100%近い避妊率となり、コンドームよりも確実な避妊方法であるため、欧米では一般的に使用されています。
風俗では本番行為が禁止されているものの、働く女性は粘膜の接触・事故による挿入などによる妊娠のリスクに晒されており、望まない妊娠を防ぐためにピルを服用する人もいます。
なお、この記事はピルに関して一般的に言われている内容をまとめたものです。ピルの服用を推奨する意図・明確な効果を示唆するものではないため、服用の際は医療機関で担当医に相談した上で判断してください。
2.避妊以外にも!風俗で働く際にピルを飲むメリット
ピルを飲む最大の目的は避妊であることが一般的ですが、ピルには避妊以外にもメリットがあることが知られています。ここでは、避妊以外のピルのメリットを3つ紹介します。風俗で働く女性にとって嬉しいポイントもたくさんあるため、ぜひ参考にしてください。
2-1.生理をコントロールしやすくなる
「いつ生理が来るかわからずシフトを出しづらい」「急に生理が来て仕事を休むのが嫌だ」など、風俗で働く人にとって、生理は大きな悩みの種ではないでしょうか。ピルを飲むと生理の周期が安定するため、スケジュールを立てやすくなります。
また、繁忙期に連勤したり、出稼ぎなどを行ったりする場合は、生理周期をずらすことも可能です。仕事以外でも旅行に合わせてピルを使った周期移動をする人もいます。
さらに、ピルを服用すると経血の量が少なくなり、頭痛・腹痛などの生理痛も軽減される傾向です。生理中働くことを諦めていた人も、ピルを飲めばソフトサービス系の風俗などで働ける可能性があります。
2-2.ニキビや体毛など美容面の悩みを軽減できる
ニキビや肌荒れなどは、ホルモンバランスの崩れ・男性ホルモン優位によって引き起こされることが少なくありません。ピルには、体内の女性ホルモンの量を安定させる働きがあるため、肌トラブルに悩む方は症状が改善する可能性があります。
また、ピルを飲むと体毛、いわゆるムダ毛を減らす効果も期待できます。ムダ毛も、男性ホルモン優位になると濃くなる傾向です。そのため、女性ホルモンが含まれるピルを飲むことでホルモンバランスが安定し、体毛が薄くなると言われています。
ただし、すぐに効果が表れるわけではなく、少なくとも半年程度は服用を続けることで、徐々に改善することが一般的です。
2-3.女性病予防の効果も期待できる
ピルを服用すると排卵が抑制されるため、卵巣がん・子宮内膜がんなど女性特有の病気を予防する効果も期待できます。また、子宮内膜症と呼ばれる病気の予防や改善にも使用されており、将来の病気に備えるために飲む人も少なくありません。
さらに、月経困難症やPMS(月経前症候群)など、重い生理・生理前の不調・生理不順に悩む人は、症状が軽減する可能性があります。なお、病気の治療目的でピルを処方してもらう場合、保険が適用されるため、生理に関する悩みがある場合は病院で相談することがおすすめです。
3.【風俗嬢向け】ピルの種類
ピルと一口に言っても、さまざまな種類があり、現在使われているものは下記の通りです。
- 中用量ピル
- 低用量ピル
- アフターピル
かつて高用量ピルも存在しましたが、副作用が強いためほとんど使用されなくなりました。現在「ピル」というと「低用量ピル」を指すことがほとんどです。ここでは、風俗嬢が使うことも多い低用量ピルと、緊急時の対応として知っておきたいアフターピルについて紹介します。
3-1.低用量ピル|保険適用されるケースも
低用量ピルには第1~4世代までの4種類があり、それぞれの特徴は次の通りです。
第1世代 | |
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特徴 |
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薬の名称 |
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第2世代 | |
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特徴 |
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薬の名称 |
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第3世代 | |
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特徴 |
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薬の名称 |
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第4世代 | |
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特徴 |
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薬の名称 |
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ピルの相場は1シート約2,500~3,000円であり、最初は婦人科の初診料約1,000~3,000円がかかります。
ただし、女性病・月経困難症・生理に関するトラブルなどの治療・改善目的でピルを処方してもらう場合は保健が適用され、約1,500~2,500円となります。保険適用のピルにはルナベルULD・ジェミーナ・ヤーズなどがあり、婦人科で診察を受け相談した上で、処方してもらいましょう。
3-2.アフターピル|緊急時に服用
アフターピル(モーニングアフターピル・緊急避妊薬)は、性交渉後72時間(3日)以内に服用する緊急用の避妊薬です。「コンドームが外れた・破れた」「ピルを飲み忘れた」「女性器に精液をかけられた」「無理やり生で挿入された」など、妊娠のリスクを感じた際に、婦人科にかかり処方してもらうことができます。
アフターピルである「ノルレボ錠」などは保険適用とならない薬であり、相場は1回1.5万~2万円程度です。避妊率は約80%で、飲むタイミングが早ければ早いほど効果が高まると言われていますが、念のため2週間後に妊娠検査薬を使い妊娠していないことを確認する必要があります。
万が一のことがあった場合、アフターピルの存在は心強いものの、日頃からしっかりと避妊を行うことが大切です。
4.ピルを使用する際の注意点
ピルにはメリットがたくさんありますが、同時に注意すべき点も存在します。ピルを服用する際は、次のことに気をつけましょう。
- 性感染症は防げない
- 正しく服用しないと妊娠リスクを抑えられない
- 副作用が起きることもある
ピルは妊娠のリスクを軽減するものの、性感染症(性病)は防げません。仕事のプレイを行う際や、プライベートでセックスをする際は、コンドームの使用・感染症検査などの性感染症対策を行いましょう。また、ピルは飲み方が決まっており、飲み忘れると避妊効果が大幅に軽減すると言われています。医師の指示通り、正しく服薬してください。
なお、ピルには血栓症のリスクを高めるという副作用があることが知られています。また、飲み始めには、ホルモンバランスの変化による吐き気・頭痛・不正出血が起きることもあるため、病院でしっかりと説明を受けましょう。
4-1.ピルを使用できない人は?
ピルの副作用により血栓症やその他の持病が悪化する危険性があるため、ピルを使用してはいけない人もいます。下記はピルを使用できない人の一例です。
- 1日15本以上タバコを吸う35歳以上の人
- 高血圧・血栓症・心筋梗塞の病歴・疑いがある人
- がん・子宮筋腫の人・疑いがある人
- 糖尿病・高脂血症の人
- 血管の病気がある人
- 肝機能障害がある人
- 妊婦・妊娠の可能性がある人
- 授乳中の人
- 手術の予定がある人
風俗で働く人は、喫煙者が比較的多く、不規則な生活により生活習慣病を患いやすい傾向です。ピルを使用する際は、自身の生活習慣を見直し、医師と相談した上で正しく服用するようにしましょう。
まとめ
風俗で働く人の中には、望まない妊娠を防ぐためにピル(低用量ピル)を服用する人もいます。ピルには避妊以外にも、生理のコントロール・肌荒れ改善・女性病の予防などの効果が期待でき、大きなメリットがあります。
しかし、性病は防げない・副作用のリスクがあるなど注意点も無視できません。ピルを服用する際は、婦人科を受診し、副作用や飲み方についてしっかりと説明を受けることが大切です。特に、血栓症や持病悪化のリスクを持つ人はピルを使えないため気をつけましょう。